平成25年11月 悠久の大義
- 投稿日:2013年 11月 6日
晩秋の候
ゆっくりと冬へと向かう季節となりましたが、 |
今年も
早1か月足らずとなり、11月に発行する『ありがとう。』Vol.55も、今年、最終号の『ありがとう。』となりました。
この場をおかり致しまして、今年1年の御礼を申し上げます。
『一期一会クラブ会員』様も、2500世帯を超え、多くの会員様のお陰様をもちまして、
前期におきましても増収増益で良い決算を終える事が出来ました。
又、8月より新たに7期目を迎えておりますが、順調なスタートを切らさせていただいております。
本当にこの1年間ありがとうございました。
来年は今年以上に【お客様満足】を第一義にとらえ地域の皆様に信頼され、
ご愛顧頂ける企業を目指して、邁進して参る所存でございます。
まだまだ未熟なる企業ではありますが、来年も引き続き、ご愛顧の程、宜しくお願い致します。
先月、
私は、ドイツへの企業視察セミナーに参加し、一週間程ドイツに行って参りました。経営コンサルタント40名と、私達企業経営者100名の総勢140名という大人数での視察セミナーで
バス4台に分乗し、フランクフルトをはじめ5つの都市を回り、
ドイツのグレートカンパニーと言われる企業を17社視察して参りました。
車のメーカーであるBMW社やアウディ社、世界トップクラスのスーパーマーケットであるアルディ社、再生エネルギービジネスのユーイ社、機械工具商社のアドルフウルト社、
高圧洗浄機のトップメーカーであるケルヒャー社等々、すばらしい企業ばかりでした。
日本とドイツは良く似ていると言われています。
『勤勉で勤労である』『中小企業が多い』『お互い少子高齢化社会を迎えている』等...、
両国似ている点が多くても、日本は経済的に社会的に混迷していますが、
ドイツはヨーロッパユーロ諸国の中で一番強い経済力を持ち、
ユーロ諸国を支える存在となっている現状なのです。
企業視察を積み重ねる中、確かに各々の企業の企業理念のすばらしさ、顧客満足の追求、
社員の幸福を考えた取り組み等、随所にグレートカンパニーを感じるものがありました。
しかし、日本の多くの企業も同じ様にすばらしい企業づくりの為に切磋琢磨しているのが
現状ではないでしょうか。ではなぜ?今の日本とドイツの大きな差が生まれたのかを
1日目、2日目においては見出すことが出来ませんでした。
そして3日目気付いたのが彼らは自分の会社へ強い誇りを持っている
そして、誇り高きゲルマン民族の血が今も脈々と流れているということでした。
先の大戦で日本と同じく甚大な被害を被り無条件降伏した二国が歩んだ戦後の道に
大いなる違いがあるのではないかと思い
またドイツは降伏する中でも憲法や教育等国家の本幹の部分ついては
自国の意見を通し、譲らなかったと言われています。
日本はというと戦後68年が経った今でも連合国に押しつけられた憲法を後生大切に守り、
教育においても日本の良き教えを放棄したままとなっています。
敗けても魂を売らなかったドイツと魂の部分を失い戦後も経済成長の中、豊かさのみを追い続け、
魂と誇りを失い、おきざりにしてしまった日本
そこにこそ今の二国の違いの大きなる原因があるのだと思いました。
私は現地に長く住むガイドに質問してみました。
「ドイツの戦後処理はどの様なものであったのか?」と。
日本と大きな違いは2点だと思いました。
戦前・戦中についてきっちりと検証してオープンにして、
国民全体で子供達は学校で是々非々を問う機会が多く持たれ、
反省すべきは長い年月をかけきちっとした反省の上で新たなるスタートを切った。
そして一番私の心に残ったのは「ドイツは強国主義、大国主義を捨てた」という言葉でした。
それがドイツの企業感となっているのではないでしょうか。
地道でも働く社員を大切にし自分達を支持してくださるお客様を本当に大切に
拡大よりももっと大切なものを大事にしてきた結果だと思います。
日本はというと軍事が経済に変わっただけで経済の強国主義、大国主義路線を貫いてきたが故に
その経済戦争においても敗退しつつある今、日本は迷走し続けているのではないでしょうか。